今子供の間で大流行の手足口病。
テレビを見ながら、怖いねなんて話していた矢先、娘も手足口病になってしまいました。
今ではだいぶ落ち着いて、もう保育園に登園できるようにまでなりましたが、大流行ということもあって、不安に思うこともたくさんありました。
そんな手足口病の知っておきたいことをいくつかまとめましたので、ご紹介していきます!
手足口病とは?
手足口病とは、夏季に流行し、エンテロウイルスによるウイルス性の感染症です。
エンテロウイルスとはコクサッキーウイルス・ポリオウイルス・エコーウイルス等、腸内で増えるウイルスの総称で、通常は感染しても無症状もしくは軽度な下痢程度で治ります。
しかし子供に感染してしまう(まれに大人でも感染する)と小児麻痺・ヘルパンギーナ・手足口病・小児下痢症などを引き起こす事があります。
どんな症状?
手足口病の場合、手のひら・足の裏・足の甲・口の中などに水疱性(すいほうせい)の発疹が現れます。
娘の場合だと、口の中にはあまりできていないっぽかったのですが、ひじ・ひざ・太ももがひどかったです泣
感染経路は3つで
- 飛沫感染
- 接触感染
- 経口感染
飛沫感染
感染者がくしゃみや咳をすることで、一緒に飛び出してきたウイルスを吸い込むことで感染します。
接触感染
感染者の手などにウイルスが付着していた場合、その手で触れたおもちゃ・ドアノブ・コップなどにもウイルスが付着します。その付着した物に触れ、さらにその手で目や鼻・口などに触れることで、その部位の粘膜から体内に感染します。
経口感染
感染後は、約4週間ほどにわたり便中にウイルスが排出されます。乾燥した便の粒を吸い込んだり、トイレやおむつ替えの後で十分に手などを洗ってない場合、その手で顔などに触れたりすることで感染します。
手足口病のウイルスの潜伏期間は約2~7日で、感染してからは数日の間は特に症状はでません。
発症してからは約1週間ほど症状が治まりますが、その間は、発疹が出たり、熱が出たりします。
症状が落ち着いても2~4週間はウイルスが便の中に排出されるので、感染するケースもあるので注意が必要です。
また基本的には軽い症状で済むのですが、まれに髄膜炎や脳炎などの中枢神経系の合併症などがおこる可能性があります。
- 高熱が続く
- 嘔吐する
- 頭を痛がる
- 視野が合わない
- 呼びかけに応じない
- 呼吸がしんどそう
- 水分が取れない
- ぐったりしている
このような症状がみられる場合はすぐに病院等に行き、受診しましょう。
保育園はいつまでやすまなければいけない?
手足口病の場合、保育園や学校をいつまで休むべきか、決まりはありません。
厚生労働省が発表している目安によると、解熱して1日以上経って、普段の食事ができる状態というものがあります。
え!!それだけで大丈夫なの??
と思っちゃいますよね。
なぜなら発症から4週間ほどは体内にウイルスがいる可能性があるからです。
それなのに解熱して1日以上経って、普段の食事ができるようになったらいいの?と思うのですが、逆に4週間以上も学校を休んだりしたら勉強がついていけなくなったり、仕事もその分休まなければならないので、現実的ではないですよね。
考えるに、手足口病は基本的に軽い症状で済むという点から積極的に自宅安静を強要するメリットに乏しいことからだと思います。
大人や妊婦がかかってしまったらどうなる?
大人にかかってしまった場合、子供の時より症状が重く出てしまうのがこの手足口病の特徴です。
発疹の痛み・かゆみは大人の方が強く、足裏にひどく発疹が出た場合、歩けないほど痛みを伴うケースもあります。
また、インフルエンザにかかる前のような全身倦怠感・悪寒・関節痛・筋肉痛などの症状が出ることがあるのも大人の特徴です。
妊婦さんが手足口病になってしまったというケースもありました。
上の子がまだ小さくて、手足口病にかかってしまい、妊婦さんに感染してしまうというケースがごく稀にあるそうです。
今までの報告では、胎児異常が起こることはないとは言われていますが、極めて稀に感染したことにより流産してしまうケースがあるそうです。
基本的には、手足口病に感染してしまった妊婦さんに対しては妊娠経過および出産した赤ちゃんについては通常より慎重に観察を行う必要がありますが、不必要に不安感をもつ必要はないとされています。
と言われても、感染して不安に思わない人はいないと思います。
ですので、まずは体調を回復させることに専念しましょう。
お風呂にははいれるの?
手足口病だからといってお風呂に入ってはダメ!!というわけではありません。
多少熱があったとしても、機嫌や元気が普段から変わらないようなら、家庭のお風呂でなら入れてあげましょう。
しかし
- 水ぶくれ状の発疹がでている間は一緒に入浴しない
- 使ったタオルを共有しない
といった点に注意しましょう。
水ぶくれ状の発疹の中の液体にはウイルスが含まれているため、発疹がつぶれて漏れた液体に触れると、接触感染につながることもあります。
このような場合は一緒に入浴する・最後に入浴またはお湯を入れ替えるようにしましょう。
同様の理由から、発疹が出ているときは発疹がつぶれないように優しく拭いてあげましょう。
そしてそのタオルは共有しないようにしましょう。
まとめ
例年6~8月にかけて流行のピークがみられる手足口病。
一度かかったとしても、何度もかかる可能性もあるので注意が必要です。
また、この手足口病には有効なワクチンが今のところ無いので手洗いうがいの徹底・汚れた衣服は洗濯する等の一般的な対策をするしかありません。
症状も軽い場合が多いことから、なかなか気づきにくいかもしれませんが、手や足や口に発疹が出ている場合はすぐかかりつけの病院に行きましょう。
私の娘も手足口病になりましたが、今ではすごく元気でめっちゃ走り回ります。
熱が出たのも2日だけ。
しかし、まだ体内にウイルスがいる可能性が十分に考えられるので、そのあたりを注意していきます。
では。